売却を前提にしたマンション購入を検討している話。

30代独身彼女あり、1LDK賃貸アパートに新築時に入居して満2年。結婚は数年以内に決めてしまいたいと考えている。

月額家賃は管理費込6万円+近隣月極青空駐車場月額9千円、そこから勤務先の家賃補助2.7万円を差し引くと、月あたり4.2万円を住宅にかかる固定費としている。

今の家には満足しているし、通勤時間も通勤距離も悪くない。実家からもそう遠く離れていないから適度に親に顔も出せる位置関係。電波なご近所さんも夜中に歌い出す若者もいないから、住環境としても不満はない。(近くにハッピーな科学団体の集会施設はあるけどチラシが投函されるくらいで害はない)

 

仕事で知り合った不動産業界で働く経営者の方から聞いたが、いつかはマンションを買いたいと思っているなら、これからはどんどん価格が上がるからローンが組めるうちに購入を検討したほうがいい、立地やグレードの選択を間違えなければ、有効に売却することもできる、らしい。現在賃貸に住んで発生している家賃は掛け捨ての費用であって、同じ金額でマンションを買えばそれは資産形成になるよ、と。

この人の話を聞いたとき、すぐに100%信じられるわけではないので、納得するまである程度調べてから自分で結論を出したいと思った。ので、以下、メモ程度にまとめてみる。世にいう持ち家VS賃貸論議であったり、家を持つ一番ベストなタイミングはいつなのか、そもそもいまの支払能力でローンなど組めるのか、など。今の家の好条件を手放してでも、早いうちに持ち家の取得を検討すべきなのか。なんとなく頭でもやもや考えているものを文字に起こすと、思考の整理は思ったより順調に進むものである。

人間は知りたい時が学び時だと思う。家電の買い替え時と思考回路は同じ。欲があって行動がある。

 

1 賃貸住宅の特徴

賃貸借契約に基づいて任意のタイミングで自由に引越可能※隣人ガチャを引き直せる

賃借なので固定資産税など税負担なし※火災保険には加入

築年数の妥協で都心部または駅徒歩圏内に住める

区分所有ではないので修繕積立金の負担なし

所有権がないが借地借家法で守られた賃借人となり立退を要求される時は立退料を得られる場合がある

家賃は資産にならず長期間住み続けても住宅は取得できない

貸室内はリフォームできず内装や間取りに不満があっても大きな手入れは加えられない(人のものだから)

リノベーションしたマンションやオーダー注文した戸建ての話を聞くと理想の住環境を叶えてそうでうらやましい(費用感は気にしていない事が多い)

集合住宅の場合、特に共用部についてなにも考えずにただ住むだけでいい(納得行かなくなったら引っ越せばいい)

 

2 持ち家(マンション)

ついに叶えた理想のマイホーム、圧倒的所有感(車の何倍も所有感を感じる)(俺の城)

賃貸住宅よりも建物のグレード感が増す

住宅ローンの返済は資産形成(実質貯金)

築15年以内のマンションであれば10年住んでも売却しやすい(築25〜30年になると資産価値の下落が落ち着く)(築20〜30年でリノベーション前提で購入を検討する買主がいる)

そもそも築20〜30年のマンションを見つけてリノベーションし、合計金額を新築の購入費相当額以下に抑えてコスパを取ることもできる(旧耐震物件を選ぶかどうかはローン審査や減税措置を受けるかどうかなど影響を考える)

築20〜30年ほどのマンションはまだ駅付近の土地が空いていた当時に建築しているから、よほどの地上げがされない限りは最近竣工したマンションより圧倒的に立地が良い

隣人ガチャに外れたら簡単に引っ越しできないからつらい

住宅は取得しているのに足元の駐車場は月極利用の場合が多くて自分の家の駐車場に金払うことが納得行かないこともある(戸建てとの大きな違い)

住宅ローンの低金利がいつまで続くかわからないことは事実、買うなら早く買ってしまうべきか

 

3 持ち家(戸建て)

建売は比較的安いけど決まった間取り、注文住宅は高いけど理想の住まい

都心部駅チカは土地がない、郊外駅遠バス圏内はまだ手が出るけど将来の通勤時間増が確定

派生するが、住所を職場近くにすればするほど職場の同僚と休日に出くわしやすいから一定の距離は置きたいところ

家の外壁・設備・外構に対して将来の修繕を要する

上手に貯金しないと家を直したいときに直せない

集合住宅ではないのでいくら騒いでも誰にも文句を言わせない(家庭内の文句は別)

住宅ローンは通常25〜35年で組むことが多く、マンションと違って売却難易度が高いから一度住んだら長期的に住む腹を決める必要がある

自己の所有物なので敷地内でなにをどうしてもたいていは許されるし内装など好きにしていい

 

(計算例)

前述したとおり、現在月額4.2万円で生活している。これを35年で住宅ローンを組み、月額支払額を4万円くらいと仮定すると、金利は無視して、

4万×12ヶ月×35年=1,680万円…①

年二回ボーナス月に10万ずつ加算する場合、

10万×年2回×35年=700万円…②

1,680万円+700万円=2,380万円…①+②

くらいになる。

 

仮に、札幌市内でマンションを買おうとすると約2,300万円までなら現状の支払能力を維持することで住宅資産を所有できる計算になる。本当にざっくり。

ただし、スーモを覗いて予算2,300万円で2LDKくらいのマンションを探すと、そんな立派な新築や駅チカ物件など手が出ない。3,000万円て。たか。して円山のマンション1億て。なんやねん。

 

また、もしもだけど仮に、夫婦共働きで月あたり支払能力がこれまでの倍で8万円あった場合は、

8万×12ヶ月×35年=3,360万円…①

年二回ボーナス月に10万ずつ加算する場合、

10万×年2回×35年=700万円…②

3,360万円+700万円=4,060万円…①+②

くらいになる。

そうか、夫婦共働きで頑張れば4,000万円は出せるのか…。

いや、ダウト。子育て期間の減収は加味すべきだし、奥さんに定年まで勤務させるのか。現実的に考えて、机上の空論な気がする。(私が年収上げて頑張れよと、そういうことではある)

 

一旦、ここまで。この話は深い気がする。

 

冬支度でタイヤ交換をしてきた話。

10月の初旬に、自分の車のタイヤ交換をしてきた。周りの人と比べても早く変えられた気がする。

雪国のドライバーは10月あたりから近くのガソリンスタンドやディーラーで夏タイヤからスタッドレスタイヤに履き替えして、冬支度をする。

夏が終わるのは本当にあっという間で、かつ秋なんて気づいたらすぐにいなくなってしまう。落ち葉とともに雪が舞うなんてザラである。

手慣れている人は自宅のガレージでジャッキを使いながら自分で交換してしまうものだが、だいたいの人はジャッキなんて用意がないしそもそもタイヤが重くて持つ気にもならないので、前述の通りタイヤ交換サービスを利用している。

ということでガソリンスタンドやディーラーは10〜12月・4〜5月はタイヤ交換の予約でごった返し、タイヤを履き替えたい人は予約が取れないと夏タイヤのまま積雪期を迎えてしまうので、毎朝の天気予報をより詳しくチェックするようになるし、Yahoo!の雨雲レーダーはすかさずブックマークするようになる。

『もうタイヤ変えた?』『そろそろ予約しなきゃね〜』『あそこのスタンドもう予約締め切ったらしいよ』『わたしはもう変えた。まだ変えてないの?明日降るよ』『でも部長は根雪にならないって言ってたから私はあと2週粘る』などと職場で高度な心理戦も始まる。なお降ってしまったらそこまでなので、その場合は鬼電の上なんとか予約を取り付けて低速走行でガソリンスタンドに行くしかない。なまけた自分が悪いので、ウサギとカメのよい例である。

 

雪国の人々は夏冬タイヤの2セットを履くので、片方1セットはどこかに保管しなくてはいけない。ガレージやトランクルームのない世帯は保管場所を用意する必要があり、自由に置いておける場所を確保できない限り、保管場所の間借り、いわゆる保管料が発生する。

ガソリンスタンドやディーラーはタイヤの交換のみならず保管サービスにも対応していて、一度預けてしまえば半年ごとに保管料を支払うことで利用者は重いタイヤをかつぐことなく手ぶらで冬支度ができる。お金で物事を解決する典型的な事例である。

ただし、費用面でいうと半年で相場8,000〜10,000円という保管料は安いとは言い難く、自家用車の維持費を抑えたいならばなんとかしたいところである。

最近はそもそも燃料代も高いし、こんなにお金がかかるならいっそレンタカーでもよかったのかな?と時間貸しPの角で揺れるタイムズカーシェアの旗が眩しく見える時もあるけれども、好きな車に乗れているんだからええやないのと自分をなぐさめている。

そんな折、知人の紹介で割安なタイヤ保管サービスがあると聞いて、タイヤ交換をお願いしたディーラーでタイヤを積んでもらった後、その足で、とある工場に行ってきた。

タクシー会社の整備用自社工場である。パッと見、まずもって一般消費者向けに商売しているようには見えない。エンジンオイルのニオイもするし、整備を待つタクシーが車列を作っているし、運転手のおじさんたちは競馬新聞を読んで想いを馳せている。

応接カウンターも見当たらなかったので、いたたまれず代表電話に電話したらば奥から妙齢の女性が現れて、ここではタイヤ保管サービスの取扱はありますか?と聞いたところ、よく見つけましたねという雰囲気で夏タイヤ4本を半年預かってくれた。

価格は、なんと半年で3,300円だった。相場の半額以下である。安すぎん?

ホームページはあるもののタイヤ保管をやっていると書いているわけでもなく、従業員の家族の車両のタイヤを預かり始めたのが数年前とのこと。告知はしていないものの一般の方も大歓迎らしく、久しぶりに気持ちいい接客を受けた気がしたし、知る人ぞ知る隠れ家レストランを見つけたような気分であった。

 

次に夏タイヤを取りに行くのは半年後、GWまでには引取する必要がある。ただ、どうせ雪国のこと、GWでも遠出するとまだ積雪はあるもので、夏タイヤへの履き替えのタイミングも十分に吟味する。職場での心理戦も再燃するわけだけど、こちらは山道を走らなきゃいいだけだから、だいぶ心の余裕はもてそうだ。インドア趣味に励めということかな。